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Banjoこぼれ話し
 

僕がはじめてbanjoを興味深く見たのは、MEN's CLUBという雑誌の表紙でした。

中学3年の頃からギターを弾きはじめ、音楽がちょっと面白くなってきた頃。

この不思議な格好をした楽器を見て「うん、これなら目立つ!」が出合いの印象でした。

高校の入学祝いにBanjoを、と言うことで親父付き添いのもと

楽器屋さんへ行きました。そこにあったのは3種類のピアレスBanjo。

1・Resonator付きshort neck 5string(いわゆるBluegrass Banjo)\11,000

2・Open Back  long neck 5string \11,000

3・Resonator付きlong neck 5string \12,000

すでに3は経済的な理由で却下。残るは1と2

父曰く

「同じ買うんやったら、長い方がええやないか。これどや!」

僕も訳が判らんなりに、長さで2に決めた次第。

何となくのどかな春の日のことでした。

(写真は同メーカーの open back Banjo大形ゴミで拾ったものとても良い音がする)

change parts

Peg

SAGAのもの

5thPeg

Schaller Geared Fifth

Bridge

Hot Spot 11/16"

Tailpiece

Waverly

Armrest

originalを加工(木製)

string

Snuffy Smith, Light

Head

REMO Weather King

Head Ringが大きすぎたので、鉄工所で少し縮めてもらった。

現在はフレットレスになっています。

 

 

 

Banjoを持っているとは言え、教則本もろくに無い。

販売している楽器屋さんにも教えてくれる人は無く、

Finger pickをどう向きにつければ良いのかも判らない頃、

やはり頼れるものは先輩だけでありました。

Brothers fourからKingston torio

そしてHighway menの

コピーをこなして行く先輩。

その奏法を見ながら「なぁるほど。」と1歩前進。

まだKASUGAのBanjoが発売される前は

当時流行のLong neckのFolk Banjoを使っていました。

地道な修行時代でありました。

も束の間、Folksongに飽き足りずBluegrassの世界へと

深みにはまって行く初夏の昼下がりでありました。

(写真はFramasのLong neck archtop Banjoです。現役です。)

change parts

Peg

EPIPHONEのGuitarPeg

5thPeg

Schaller Geared Fifth

Bridge

Snuffy Smith 11/16"

Tailpiece

originalはBalltypeの弦しか使えないのでloop type用に加工

Armrest

metal allergyを防ぐためoriginalに人工べっ甲でガード

string

D'ADDARIO ,medium

Head

REMO Weather King

Inlay

Dotをいくつか足しました

 

 

 

 

Banjo弾くならBluegrassじゃ。と勢い込んだものの

はてさて何を弾いたものか?そんなある日友人が

『俺達に明日はない』のシングル盤を取り出し

「これもBluegrassやと思うデ?」といって

プレーヤーにのせ、針を落とした途端

「違う違う回転数がまちごうてる」と僕。

「そやけどここに45回転と書いたある」

「アホ!レコード会社かて間違うこともあるンや。

 第一人間がそない早いことBanjoが弾ける筈がない。」

「それもそうや。」と33回転で奏でる,妙にだらけた

FOGGY MOUNTAIN BREAKDOWNに真剣に耳を傾けた

けだるい夏の昼下がりでありました。

SCRUGGSも嘆いていたに違いありません。

(1994年のGRANADAです。今は装飾品みたいです。)

change parts

Peg

Keith Scruggs Peg ・Schaller

5thPeg

Schaller Geared Fifth

Bridge

Snuffy Smith 11/16"

Armrest

metal allergyを防ぐためoriginalにクリアー塗装

string

GIBSON Premium Strings ,light

 

 

 

 

ACOUSTIC HARMONYという楽器やさんで

フト目が合ったBART REITERというBanjo。

open back styleを触ってみるのは初めてでした。

なんとも言えない深みのある懐かしい響き。

一ペンに惚れ込み、その日の内に僕のものになりました。

まるで『一目惚れした初恋の人との結婚』でした。

これまでthree finger styletに自分の限界を

感じていた僕を、一気にClawhammerの世界に

引きずり込んだ不思議な魅力のあるBanjoです。

このBanjoとLynn Morrisに教えてもらった

double C tuningが僕の音楽人生を変えた

といっても過言ではない。

と、しみじみ思う夏の夕暮れであります。

(BART REITER F.F.PROFESSIONAL No,781)

change parts

Peg

Waverly V-2 Reissue

Bridge

Snuffy Smith 11/16"

Tailpiece

Waverly

Armrest

Arnrestはなかったのですがmetal allergyを防ぐため床板で作成

string

D'ADDARIO ,Light

Head

Elite Fiberskyn

 

 

 

 

何年か前にMARTIN社からBack PackerというGuitarが

売り出された。その名の通り、野山に出かけて演奏できると言う

小型軽量のGiutarである。

「あのくらい小さなBanjoがあったらエエのになぁ。」

と思いながら、八日市のくらま楽器に出かけた時

「あった、あった。」17Frettの超short neck。

 このSAGAのBanjoはCaseまでが遊び心いっぱいで

リュックのように背負うことができます。

「ワーイ、やったーやったー」と子供のように

使う当てもないのに『おわら風の盆』につれていった

秋の始まりでありました。

(くらま楽器の吉田クンもこんなんが欲しかったBanjo弾きです。)

change parts

Peg

GOTO

Bridge

Snuffy Smith 11/16"

Trust rod cover

夜久貝

Armrest

Arnrestはなかったのですがmetal allergyを防ぐため床板で作成

string

D'ADDARIO ,Light

Head

REMO Fiberskyn

Inlay

ちょっとゴソゴソしました

 

 

 

 

何年か前、毎年ゲストとして呼ばれている丹後Bluegrass fes.に

FramusのLong neck Banjo一本だけもって出かけました。

別に他の楽器をもっていくのが面倒だったわけではなく、

楽器の可能性を信じて、歌とBanjoでどれだけ

持たせることができるのか、試してみたかったのです。

ステージが終わると、 ACOUSTIC HARMONYの北野クンが

「KENサン、Long neckがとても良く似合いますね。

 一本作ってあげましょうか」といってくれました。

その後数カ月間、二人でいろんなことを話し

この『ACOUSTIC HARMONY KEN,KITAMURA MODEL』が

誕生したのです。完成したその日にRecordingで使うと言う

心あたたまる真冬の夜でした。

(ACOUSTIC HARMONY KEN,KITAMURA MODEL 1998)

このBnajoに関するお問い合わせは 078-802-5885 ACOUSTIC HARMONY 北野まで

Spec

Peg head

original style

Peg

Grover mini-rotomatics

5thpeg

Schaller Geared Fifth

Neck

Hard rock maple

Fingerboad

Ebny

Scale

About 32"

Tone ring

Whyte ladie style brass

Rim

3-Ply maple

Head

REMO Weather king

Bridge

Timeless timber 11/16"

Tailpiece

Keashner style

string

D'ADDARIO ,light

Inlay

Mother of pearl

Armrest

木製

製作者からひとこと

Vegaのピートシーガー・モデルからヒントを得たバンジョーですが、Deering社がレプリカを
発表する前に製作を開始したため、各所に難関がありました。ネック材はウッドベース用、
指板はエレキベース用、またトラスロッドもエレベ用を流用しています。     

ACOUSTIC HARMONY  北野