謙さんのNASHVILLE紀行16  

いよいよレコーディングも大詰め。昨日録音したホィッスルのお陰で随分完成度が高くなって来た感じです。
気分が高まったところでさあ唄入れです。唄も歌いやすく完成に期待が膨らみます。
ここんところ毎晩のようにStation innへ行ってTime jammpers
やSide menの演奏を聞いてNASHVILLEのNight lifeを楽しんでいるにもかかわらずこんなに快調なのは
時々襲ってくる『時差ぼけ』のせいでアルコールが全然飲めないからなのでしょう。日本でレコーディング
する時もこんな感じで出来ればって感じですがねぇ。やっぱりこれからは自制心を持つ事が大切なようです。
ともかく良い感じでどんどん仕上げていきます。今日は午前中にDAVID GRIARから電話が入り「お昼でも
一緒にどう?」とのこと。勿論OK ! DAVIDはどうも口が超えているらしく(体も超えているが)
いろんな店を知っている。今日は『寿司』を食べようと言う。待ち合わせの時間に行くとそこは14:00から
クローズしてました。仕方が無いので彼が良く行くと言うベトナム料理屋へ、日本の物とは違うものの
久しぶり味噌や、醤油の味。けどちょっとも日本食が恋しくならへん。おかしなもんです。すっかり
アメリカしてます。ここの料理は大味ではあるものの結構いけました。DAVIDは「ぼくは味噌が好き!」
等と言いながらもりもり喰います。結構気持ちの良い喰い方だったので、「僕が御馳走します。」と
又言ってしまいました。勿論BRENTに「今日はお返しのアイスクリームはいらない。」と付け加えました。
僕は唄を歌う前に食事をすると、そのあと5時間くらいは歌う事が出来ません。ライブの時でもちゃんと
御飯の時間を調整します。ですから空腹でステージを勤める僕は、必然的に食べ物の話が多くなるのです。
前もってそのことをBRENTに伝えていたので、彼が時間調整をしてくれて午前中に2曲歌って、昼からは
MIX DOWNに取り掛かってくれたりします。この辺りもとても気を使ってもらっているようでした。
今日は昼からMIX DOWNを残すのみです。これからはコミュニケーションが大切になって来ます。
ここまでずっとあやふやな英語で全ての事を伝えて来たつもりですが、ときどき僕の思った事と違う
事が起こった時には怒った調子で「それは違う!!」とか「なんでやねん?!」とキツイ目の日本語で
伝えるようにして来ました。言葉なんか通じんでも『気持ち』が通じてBRENTも
『ナンカ違うにゃろうなぁ』と判ってくれるのです。これからもそんな感じで行きましょう。
そうこうするうちにちょっとづつBRENTが日本語を覚えようとしだしました。「『Are you reaady ?』」
って日本語でなんて言うの?「それは『イイデスカ?』」「『Here we go』は?」「イキマス。」と
教えていくうちに「はい、いいですか?いきま〜す。」ミタイナ感じで仕事をし始めました。
言葉の壁は一寸無くなったもののせっかくのNASHVILLE レコーディングのムードが全く無くなり
残念な僕でもありました。

NASHVILLE紀行17へはここをclick

BRENTは熱心に仕事中 

僕はのんきに散歩中

散歩が済んだら昼寝

BassのBYRONが家族と一緒に訪ねてくれました。