謙さんのNASHVILLE紀行4   

昼食前にもう1曲。『遥か』BOBにドラムのリズムの
ことを話すと、いろんなパターンを叩いてみてくれる。
「そうそう、こんな感じ。」でリズムパターンを決定、
BOBは本当に『ドラムをたたくぬいぐるみ』みたいな人だ。
「イントロはスチールギターです。」と言うが早いか、
1、2カウント。カントリー風のこの曲なんざぁ、
たった1時間で完成。ただしこれまでカントリーと思って
いたのはあくまでカントリーフレーバーで、カントリー
でもなんでもないことも実感。ことあるごとに
『今まで何をしてたんやろう。』と思う。

2曲目が終わって昼食。スタジオの近くにあるTEX.MEX.の
店BAJA BURRITOへ。カウンター越しにタコスを注文
するといろんなものを好みでトッピングしてもらえる。
どこの店も飲み物は1ドルから1ドル50セントぐらいで
飲み放題。それをよいことに、でっかいコカコーラの
カップに並々と飲み物を入れて、1口飲んで「好きじゃ
ない。」と捨てているカップルを目撃。
『ひとこと言うたろか。』と思ったものの、撃たれから
カナンのでヤメ『日本でもよう言わんくせに!』と自分を
戒める。ここでも京都議定書が頭の中にちらつく。
こんな若者風の店でもBYRONはしっかり食っている。
BRYANと並んで食べる姿が絵になる。みんな楽しそう。
仕事も遊びも。この人たちはそんな区別はしてないんや。

スタジオに戻るとコーヒータイム。しばらく雑談。次の曲は
1番ややこしい『また逢いましょう』ちなみに、全曲
アシスタントマネジャーの大塚久美が訳してくれた歌詞の
内容を見せてイメージを作ってもらっている。みんなが
歌詞を回し読みしてる間に、宮崎と話してスコアを大幅に
変更。「行き方が変わりました。」と宮崎の説明が始まると、
全員スコアを持ってきて一斉に記入を始める。この
打ち合わせの真面目で速いこと「とりあえずやって
みましょ。」みたいなところは全然ない。打ち合わせが
終わるとスタジオに入ってイントロのリズム決め。みんなが
了解したところで、この曲に入る宮崎のマンドリンの
マイクをセット。僅か5分。BYRONが弾き出した
『Brown county breakdown』にみんながついていく。
SoloはBYRON、BRYAN、宮崎、BYRONの順。涙が出る
ほどぜいたくなサウンドチェック。僕だけが聞いている。
日本と比べて長いといえば、こうして息を合わせる部分かも。
「行くぜ!」とばかりBOBのカウント。ややこしいと思って
いたのになんと1発 OK ! そのすごさの結果は
『桜の島の風の中にいる』で聞いてみてください。
他の作業も予定より早く終わり、6時半にはスタジオを
出て食事に。なんと健全なレコーディングなんだろう。
ダウンタウンにあるTGI フライデーへ。店内に入ると
そこにはNGRのJOHN COWANが座っているではないか。
BRYANが紹介をしてくれて、握手をしながら「あんたの
『Good woman's love.』が好きや!」「Thank you KEN.」
さすがNASHVILLE。こんな人たちがウロウロしたはるにゃ。
夕食は久しぶりのビール2本とフィンガーチキンBLTサンド。
付け合わせのフライドポテトがものすごい量。この国は
何に付けても物量作戦をとっているように思える。
BILL KEITHは今夜11時30分にホテルに着く。お迎えしよう
と思ったが時差ボケのため、そのまま倒れるように就寝。
ところがまたもや夜中に目が醒め、この文章を書いている。
亜米利加時間、明け方5時。これさえなければ・・・。

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二つのぬいぐるみ

 

BRENTのDOG(名前忘れた)

 

そしてBRENT

 

BYRON & KEN